2012年12月1日土曜日

読書)サムスンの戦略的マネジメント 

なぜ、サムスンはここまで成功したのか?
本書は、その理由を多面的に分析している。
サムスンや日本電機メーカー幹部などのコメントが多く、読みやすい。
人材教育システムなど、細かい視点で読んでもおもしろいが、大きな視点で、日韓企業の経営の違いを読むこともできる。

サムスンの歴史、創業者の思想や哲学、二代目会長李健熙氏が行った改革、
グローバル市場を見据えた商品開発、企業の人材獲得競争、人材育成などがとりあげられる。
さらに、韓国政府の為替介入など経済的背景や、今後のサムスンが抱えるリスク、
世襲経営の利点と危うさなどにも触れられている。

日本製造業に詳しい著者が、ソニー、パナソニック、トヨタなど、日本企業の例を引きながら、サムスンの戦略的マネジメントを解説する。いま、なぜ韓国企業は元気で、日本企業は元気がないのか。本書は、日本企業が韓国企業に学ぶべきことを教えてくれる

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