AI時代の働き方は大きく変えていかなければならない。AI時代はより、グローバルで働く意志を一人ひとりが持たなければならないだろう。つまりテニスでいったら錦織、ゴルフでいったら松山みたいなプレイヤが日本にもっと増えないといけないのだ。しかしながら、今の日本にはこうした人材は生まれにくい。日本が豊かになったからだ。しかしながら、日本人は若いころから世界にもっと目をむけないといけない。そのためには我々がもっと世界に目を向けていくべきだ。日本がもっているアナログの強みをもっと生かすべきだ。
つまり、AI時代こそ、AIとそこからアナログの組み合わせが大事になるからだ。トヨタ自動車のAIをリードするため、ギルブラットがDARPAから転職したことは、Googleなどでは自動運転などAIを極めていくためには限界があり、結局はアナログの積み重ねの知識と経験がないと厳しいことをギルがよく分かっていたからだろう。そこにトヨタや日本の強みがある。
AIの時代の働き方は変わる
AIによって、様々なことが可能になる。松尾先生が語るAIの世界
今回は3度目のAIブーム、過去からのAIの歴史を語っている
3度目のブームである今回が単なるブームに終わらないように、AIと協調する働き方を考える必要がある。AIによって、仕事が多く置き換えられてしまうのではなく、AIとともにどう協調するかを考えることが大事だとこの本をよんだ感じた
日本は過去からAIの研究で多くのアドバンテージを得ていた。AIとロボットは異なるが重なっている部分がある。AIはロボットの頭脳になるからだ。ヒューマノイドにこだわることはなく、日本がもっているメカトロ、つまりアナログの技術をもっと生かす時代になっている。
元村上ファンドの村上さんの著書。東京スタイル、ニッポン放送、阪神電鉄などへの投資についての経緯、彼が日本のコーポレートガバナンスに大いに問題を感じ、投資家としての立場から日本のガバナンスにメスを入れようとした背景にある思い、などが過去からの案件でのエピソードとともに語られている。わたしはこの本をよんで、村上さんに対する考え方、見方が変わった。通産省の役人として勤め、企業のコーポレートガバナンスという考え方にふれ、志をもって、ファンドをマネジメントしていたことを見るに、投資家としての一本の筋が通っていることを感じた。彼は今、シンガポールでの生活を送っているらしいが、ニッポン放送の一件でインサイダーとして摘発され、逮捕された経緯も彼のようにおおっぴらに問題を指摘する人材が日本の社会ではつぶされる対象になるのだなということが少し残念だ。しかしながら、現在、堀江氏にアドバイスを受けながらIT企業に投資をし、投資家としての健在である姿を感じるに彼の強さも感じた。
日本により、多くの訪問者を獲得するために、日本にできることはまだ沢山ある。例えばまちにある観光者向けの案内、英語が誤訳だらけ、ということなども指摘
潜在性が多い日本の観光産業、実はアメリカ人などの多くは日本にきて歓迎されていないという実感をもつという。これは例えばホテルが建物などのHWは立派であるがサービスがマニュアルサービスしかできていないと指摘されている。日本はおもてなしが素晴らしいといわれているが、サービスが一律で、お金があるひとむけのサービスなどもない。一律でマニュアル以外のことを対応してくれていないから、歓迎されていないと感じる、それし外国人むけののサインもあまりにも少ない。
こんな実態をひとつひとつみていくと、2000万人代ではまったく満足できない、6000万から7000万まで訪日する外国人の数を増やせるはずだ
また、現在はアジアが中心だが欧米などの人をもっと増やさないと
観光データに遠くにいく場合、滞在が長いのでお金を沢山使うというデータがある
日本には8割がアジアから来ているため、欧米からの訪問人数を増やせば、一人当たりの使用金額があがり、消費に良い影響があるはずと書かれている
データに基づく本でとても納得性が高かった
日本の生産性は悪い
日本の生産性について非常に詳細にデータで語られている本で、とてもショッキングな本だった。つまり、日本は過去、凄まじい成長により奇跡を積み重ねてきたが、それは実は人口ボーナスによるところが多かったのだ。この成功体験が日本人には深くしみこんでいると著者は語る。しかし、人口ボーナスを日本はもう迎えることはできない。著者は、アメリカとの比較も行っている。アメリカは未だに成長を続けている。人口も増え続けている。しかしながら、日本が人口増加策をとることではなく、まずできることは女性の労働力をもっといかしていくことだと語る。さらに、大事なことは非生産的な日本人の働き方を改めることだ。トヨタは日本が製造業で起こした奇跡だが、製造現場では非常に効率的な日本だが、サービス産業、製造業のホワイトカラーの生産性は極めて低い。まずはGDPなどのトータルの数字で捉えるのではなく、すべては一人当たりで割り、今の日本の現実を日本人が客観的に捉えることが最も大事だ。結局、生産性比較を行うと、日本は劣後に陥っている。そこからどう生産性をあげていくかいまの日本の現実を客観的に捉え、特に手をうつべき生産性の低さに手をつける。アメリカがサービス産業などにIT投資を行った頃、日本は十分に行えなかった。今の仕事のやりかたにITをあわせるのではなく、ITの標準的やり方に仕事の仕方をあわせ、生産性をあげる、こうした努力が日本のサービス産業、ホワイトカラーに最も大事だし、それに伴い必要にならなくなった労働力を再配置するための教育の仕組みが今の日本には最も大事だ
東芝の悲劇
東芝の悲劇を西室氏が社長になるころから歴史を遡り、描かれている。西室氏が海外畑の傍流から社長に上りあげた時代、そしてその次の岡村氏を社長にし、西室氏が会長となった時代。イラン人の妻をもち、中東の子会社入社から、上りあげてきた西田氏に同じ傍流の海外畑出身として目をつけた。西田氏が見ていたパソコン事業が赤字であったため、パソコンの再建を条件に社長になることを保留し、それがバイセルにつながったことなどかなり詳細にかかれている。佐々木氏と西田氏の関係性の変化、さらには、佐々木氏を社長にしたことは西田氏だが、佐々木氏は社長になると同時に西田氏と対峙することが増えた二人の関係の変化、バイセルを裏で支えた田中氏と社長になるまで
最後の章ではこれらのからくりが膨らむバイセルを縮小されようとしていた時代から次から次へとおきる。バイセルでの会計操作を覚えた佐々木氏は原子力の損失に対しても損失の繰り延べなど行うが、最後はウェスティングハウスが過去買収した会社の大型の赤字で、大きく損失を出す。皮肉なのは一連で利益を出し続けた、医療や半導体が売却対象になったことだ。これら一連の悲劇は一連の経営陣の継承のなかでその要因が生まれていたことを感じる。とても悲しい話だが、ドラマ以上に悲しい実話だ。
日本の家電の可能性はまだまだある。ここにきて色々と登場している家電のベンチャー
また方向性を失っていた日本の家電業界が復活している
パナソニックの珈琲焙煎機やシャープのヘルシオのように、サービスと組み合わせた家電も出ている。
また、自動車に家電メーカーが入るというニュースもある
ダイソンも全固定電池を開発しているという。電解液を固体で行うもので、
電解液がもれ、発火する危険を防ぐことができる
これは画期的な技術だ。まさしくトヨタ自動車が全固定電池を開発しており、家電メーカーがこのような開発をしようとしているとなると、まさしく自動車業界も激変するだろう
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