2018年9月30日日曜日

読書)電機半導体大崩壊の教訓



日本の半導体業界は過去、DRAMでも圧倒的にシェアがあった。独占的に強かった

しかしながら、80年代と異なり、その後、坂を転げおちるように、弱くなってしまった

読者はその理由を歴史を追いながら分析している。半導体業界にはマーケティングが不在であった

NEC、三菱電機、日立どの企業にもマーケティングがなかった。DRAMはエルピーダとなり、マイコンはルネサスとなり

事業継続されるも主導権なき統合はさらなる不幸となった。

重ねがさね日本の製造業がいかにマーケティングをしてこなかったかを改めて考えさせられた。

どうしても顧客を見るのではなく、技術主導でものごとを考える。PCや携帯電話でマーケットが大きく変化しているのに、それでも汎用機のDRAMに拘ってしまった。

SOCではエンドユーザーの動きではなく、社内をみて、営業活動した。

つまり総合電機の一部門だから内部向けの偉業ばかりになってしまった

こういった経緯を聞きながら、日本の電機業界におきたことも基本的に同じだと思った
日本の半導体は世界頂点を極めたが、その後崩壊していく。ものづくりの強み、微細化を極めることばかりに目がいき、市場の変化から遠くなってしまった日本の製造業。これは半導体業界だけではなく、電機業界にも共通している。
さすがに技術者だけあり、内容には説得力があった
さらに、日本の製造業の復活について、その可能性、についても記述されている

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