2018年9月24日月曜日

読書)GAFA 四騎士が創りかえた世界

この本、面白かった、GAFAという巨大テクノロジー企業が世界の4分の1を支配する世界は、ヨハネの黙示録に登場する四騎士のようだ。圧倒的支配力により、人々の生活も変えるし、さらには、もっといえば、ビジネスルールも大きく変化するだろう。
世界マーケットのなかで、アメリカマーケットは絶好調だ。アルファベットは、94兆円の時価総額、アップルとアマゾンは100兆円をこえる時価総額がある。
日本のGDPは、549兆円だから、いかにこれらの企業の影響力が大きいかがわかる。
トヨタの時価総額は20兆円、GAFAの威力がわかる
これらの4社がどうして、これほどの力を得ることができたのか?世界をどうかえたのか、これからどうかえるのか? 
過去、20年間、人類に繁栄や発明をもたらしてきたが、その生み出した富もはかりしれない。消費者余剰という状況をうみだし、消費者が財を獲得するのに必要となる金銭的価値は確実に下落している。つまり、お得感が生み出されやすい状況になっている。

著者 スコット ギャロウェイ氏は、世界最高のビジネススクール教授50人の一人
多角的視点で4社を分析している。たとえば、アマゾンはIT領域だけではなく、店舗支配まで入り、小売業全体をかえようとしている。小売業界は成長していないが、アマゾンだけが成長し、アマゾン以外のすべてを敗者にしてしまっている。


アマゾンはすでに買い物をするときの検索ウィンドウになっている。全米の52パーセントにアマゾンプライムがあり、富裕層では固定電話より、アマゾンプライムと契約する世帯のほうが多い。アマゾンはその明確なる利便性の訴求により、巨大なる顧客基盤を生み出し、プラットフォーマーとなった。
それは消費者余剰という消費者にとってはメリットも生み出したが、流通事業者には多くの失業者を生み出してもいる
雇用においても、優秀な人材はGAFAのような企業に集まる傾向があり、ますます、この4社は栄えるばかりだ。天使なのか、悪魔なのか、GAFAの存在について、考えるにはこの本はいい本だと思う

0 件のコメント: