ビジネスモデルの破壊と創造について整理されている本で、大変読みやすい本だと思う。ビジネスモデルはそのバリューチェーンの破壊、連鎖によっておきる。デジタルカメラであれば撮影をしてからそれがフィルムに焼き付けララ現像所に出されDPE処理されるという工程をすべてなくしてしまった。そのため、カメラで撮った瞬間にファイルとして共有するという工程となり、フィルム産業、現像所の事業がなくなってしまった。アスクルのビジネスモデルでれば文房具が卸から文具店に運ばれ、顧客に販売されていたものが直接ECでアスクルから販売されるという問題となり、VCの中抜きがおきた。また、真なる競争は誰かということを考えることが大事だ。例えばシルクドソレイユの競合は誰か、安価なサーカスではない、なぜなら、シルクドソレイユは高額であり、ターゲットもある程度富裕層となる。テーマ性が高く、芸術性がある。その代わり古来からのサーカスにある動物ショーなどはない。この場合、競合はミュージカルなどかもしれない。実際、私もシルクドソレイユをラスベガスで何度も見たが、その時の選択肢はミュージカル、との間での選択だった。このように競合というのは同じカテゴリーでおきるのではなく、異なるカテゴリーでおきる。また、同じ領域で価格でたたかくことはレッドオーシャンであるが、競争領域を変えることでブルーオーシャンにできる。シルクドソレイユはまさしくブルーオーシャン戦略なのである。
#異業種競争戦略
#内田和成
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