2018年3月18日日曜日

SHOE DOG フィルナイトの凄まじい人生。すがすがしさを感じる物語

久しぶりに大変感動する本を読んだ。1962年 フィルナイトがブルーリボン社を創業し鬼塚タイガーの販売権を取得したところから物語は始まる。フィルナイトはオレゴン大学で将来を期待されたランナーだった。スタンフォードのMBAにいき、大学の授業で発表した事業アイデアが戦後復興し、成長著しくかつ安かろう悪かろうだが目覚しく品質をあげている日本の工業製品、靴を取り扱う事業をすることだった。1962年 鬼塚タイガーの販売権を取得するため、彼は日本をおとずれ、販売権を取得する。そこから幾多の困難、会社の経営危機を乗り越えていく。嬉しいのはこのNIKEの創業前にフィルナイトが鬼塚タイガーの靴の代理店をしていたということ、そして資金的に困難に直面した際、それを支えたのが日商岩井だったことだ。ただ、残念なのは鬼塚タイガーとの販売代理店契約において、販売代理店契約の打ち切り、訴訟となり、それを機に彼がNIKEを立ち上げたことだ。これは残念、というより、むしろ、これがあったからNIKEが立ち上がった、だから喜ばしいと考えるべきなのだろう。彼の駆け抜けるような人生はすがすがしさも感じる。文章のはしばしに感じられる周囲に対する感謝、日本に対する深い感謝と尊敬の念、愛情は読んでいてとても嬉しいものを感じた。1980年 彼はNIKEを上場させる。そして中国での店舗展開と急成長だ。靴等鋳物に対する並外れた愛情から、彼は様々なスポーツ選手のスポンサー契約をとっていく。タイガーウッズでの成功は誰もが知るところだ。
少なくとも今年読んだ本のなかではこの本は一番だ。いま、誰かに書籍を勧めるとしたら私は待ち上げなく、この本を薦める


1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

いつも楽しく拝見しております。お店の情報も参考にしております。私もシュードッグは一気に読み終えました。さらに面白かったのが江副浩正(日経BP)です。シュードッグに負けないくらい厚い本ですが、こちらも一気に読み終えます。