2018年3月7日水曜日

読書)この本はいちおし! 面白かった 西洋の終わり  


久しぶりにいい本を読んだ。ビルエモット、彼はもともとエコノミストの編集長
日本に住んでいた経験もあり、知日派で有名だ。有名な著書は 
日はまた沈む これはバブルを予見した本だった
そして日はまたのぼる これはバブルの終焉を予測した本だった

今回の本は戦後、つくりあげられてきた西洋を中心とした秩序が終わりつつあることを予見している。戦後、西洋は第二次世界大戦のあと、様々な仕組みを構築した。開放性、権利の平等、社会の信頼など西洋がつくりあげた信頼、秩序がそれらとはまったく無縁の中国の台頭により、西洋が是としたルールが揺らいでいる。ロシアの近隣諸国への強硬なる行動、これに欧州もなすすべがない。また、移民問題はシリアなどの度重なる内線により、深刻化している。多くの西洋諸国が移民の受け入れを拒否しはじめ、ナショナリズムが台頭している。ブレグジットにはじまる様々な事象は西洋のつくりあげてきた秩序が終わりつつあることをしめしている。しかしながらこうしたなかで西洋、そしてその西洋の秩序のなかで自由、平等の価値観のもと発展してきた日本も新たなる価値観をつくりあげなければならない。高齢化、人口動態、低成長の時代、こうしたなか、日本は西洋とともに、直面している様々な課題に解決していく術を見出していかなければならない。知日派の著者は何度も日本にも触れている。大いなるヒントを示してくれている、大変いい本だった

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