2011年2月10日木曜日

世界のエネルギー動向

世界のエネルギー需要は今後 ガスに大きくシフトすると言われています。
中でも注目に値するのはシェールガスです。
エクソンモービルの決算が出ましたが利益は53%増加 石油生産も13%増加しています。
エクソンは天然ガスに大きくシフトしており、去年6月 XTOエナジー買収しました。XTOは米国での非在来型天然ガス生産大手であり、エクソンが天然ガス生産に本格的に乗り出すことになりました。
 世界のエネルギー需要はエクソンの予測によると、2005年から2030年で35%増加としては、内訳 石油 石炭 19%増加、 天然ガスは62%増加しています。
 天然ガスが最も増加、石炭を追い抜く形になります。
 天然ガスは、手ごろな価格であり、石炭に比較して、CO2 排出 が60%少ないクリーンエナジーであります。
チェサピークエナジーはシェールガス生産で世界一位、掘削装置保有台数で 全米一位 天然ガス生産でエクソンに次いで二位です。
 昨今のエネルギーの動きは、以前はメジャーが権益も技術を保有していたものの、昨今はメジャーは技術はもっているけれども、権益を保有していないという状況になっています。

今後、考えられるのはこの権益をめぐる世界でのマネーの動きですが、中国海洋石油は、チェサピークエナジーが実施しているシェールプロジェクトの3分の1の権益を5億7000万ドルで買収したといいますから、今後、中国が石油のみならず、天然ガスなど様々なエネルギー資源の権益を買い占めるてしまうのでしょうか。。

現在は価格が下落して、買い手市場の天然ガスです。アメリカがシェールガスを大量に輸出しており、加えて、カタールが欧州向けに天然ガスを輸出、過去、パイプラインで欧州に天然ガスを供給していたロシアが価格を下げ、価格は今のところ下落傾向です。
 加えてアメリカが掘削技術を開発し、かたい岩盤を経由しなくても、十分な深さまで到達したところで、水平に堅い岩盤の下にパイプを通し、水を勢いよく流し、無数の穴をあけることで、吸い上げる技術ができたらしいです。これによって、掘削効率があがり、現状のガロン単価では石油の3分の1くらいのコストで利用可能なエネルギーになっています。
 天然ガスの契約は長期契約であり15年くらいのものが多いらしいですが、多くの契約満了は2014年くらいにくるそうです。この時、この買い手市場が続けば、世界のエネルギーはますますガス化していくと思われます。

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