2011年2月10日木曜日

日本の食文化の素晴らしさ

アメリカに長いこと居住していましたが、その際、感じたのが日本の食文化の素晴らしさです。昨今でこそ、ミシュランガイドで日本の食文化の素晴らしさは公知のこととなりましたが、日本の食文化を広めていった人には尊敬の念を持ってやみません。
 私がLAに居住していたころ、雲田さんという方がいらして、森永乳業で豆腐をアメリカに広めていました。ナンバープレートをTOFU Aとし、西海岸のラジオ放送にもよく出演されていました。
段ボールの着ぐるみを着て、LAマラソンを走ったりもされていたようです。
豆腐は今でこそ、アメリカでも人気がある食事ですが、雲田さんが当時豆腐を販売されはじめたころは、全く売れず、TOFUはSOYBEAN CURDといわれ、家畜のえさだったそうです。従って、アメリカ人にとっては人間が食べるものではなかったのです。
 その後、TOFUをシェークにするとアメリカ人には受け入れられやすいなどのTRYをし、実際にこれは受けたようなのですが、苦労しながら、販売を伸ばされたようです。
93年にヒラリークリントンが健康の為に豆腐を食べているという話をテレビで話してから、豆腐人気があがり、森永乳業もオレゴンで1日 20万丁の豆腐を作りますが、これはこれは長い道のりです。

 うまみを発見した池田菊苗も偉大です。いまでこそ昆布のうまみ成分がグルタミン酸であること、は知られていますが、日本食独特のうまみ、が発見されたことで、うまみ調味料 味の素が鈴木製薬所(後の味の素)から出たわけですから。味の素も本当にすごい会社です。味の素創業者の鈴木三郎助と池田菊苗がいなければ、味の素はなかったわけですから。

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