昨今、多くの企業でSXという言葉が使われるようになった。中期経営計画などでも多く散見されている。サステナビリティにおける取組にトランスフォーメーションの考え方、つまり、現状と全く異なるスキームで変革をおこそうというものだ。例えばデュポンでは、オゾン層を破壊しない代替フロンの開発を進め、同時にフロンガスの使用を規制するため、環境NGOと連携して米国政府に働きかけ、国際ルールであるモントリオール議定書を87年に合意、89年に発効している。日本企業でもダイキンが温室効果係数の少ない代替フロンを普及させるため、ルールメイキングしている。ダイキンは2012年には新冷媒を開発し、温室効果の低い冷媒として新しいカテゴリーを作ることをISOに改定させることに成功、国際規格を改定している。
また、SXを推進するためには北極星をしっかり見出すことが大事という。バリューチェーン全体で考え、社会全体にとって、いかにサステナブルな環境を実現するのかという視点で考えたとき、どのような姿を目指すべきなのかを明確にすることが大事という。
ここで着目すべきはDSMである。10年以上、牛のげっぷに含まれるメタンを削減する牛肉飼料添加物を開発している。
環境、社会が既存していることによるリスクを回避し、新しいビジネスを追いかけることが大事だ。
そしてその北極星を目指すための仕組み、道のりの明確化、旅立ちの準備としてのKPI設定、つまり経営の羅針盤の整備が必要となる。ユニリーバは、18年に管理職報酬の25%をサステナブルパフォーマンスと連動している。
#SXの時代 究極の生き残り戦略としてのサステナビリティ戦略
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