オランダは水素の製造、サプライチェーンが進んでいる。欧州の水素戦略はかなり進んでいる。水素レースも混沌としている。国際社会の認識もあがっているのだ。
日本はもともと、水素についてのフロンティアであった。MIRAIを開発し、岩谷の水素ステーションなど水素に着目したのは最も早かった。しかし、今急速に欧州での水素社会の推進が進んでいる。
何故、オランダが水素なのか。
オランダは農業、ハイテク、化学、エネルギーが強く、産業ではシェル、DSM、ASMLなどのグローバル企業がある。フィリップスもそうだ。
ロッテルダムもあり、素晴らしい港湾環境がある。物流が活発になるとCO2が出てしまう。
意外と欧州で最大の天然ガス田がある欧州では、化学、エネルギー産業が強いため、脱炭素転換が求められていた。そこで水素に着眼した。
日本も海洋物流において、神戸はハブ港であるといえる。産業構造においても似ている。日本は化学産業が強い。CO2を多く輩出しているのである。日本も化石燃料依存が大きいため、強い産業を維持していくためにも、脱炭素のシナリオを早期に確立することが必要だ。
違うのは天然ガスのパイプラインがあり、オランダはそのパイプラインを活用できることだ。
日本にはパイプラインが乏しい。
オランダが着目したのはまず、サプライチェーンの構築、安価な水素をどう実現するかに着手している。オランダは、2030年までに3から4GWの水電解施設を建造するといっている。運用開始のコストは政府が支援するといっている。
オランダの水素社会へのタイムラインについて、ホップで水電解施設と産業への水素利用促進をする、ステップは23年から25年で地域インフラ、パイプライン開発、ジャンプで産業利用開始、産業クラスタと貯蓄施設の接続、ジャンプ2は、29年からで世界的サプライチェーン、洋上風力によるグリーン水素製造と大規模な展開をするとのことだった。
ロッテルダムを水素のハブ港湾にしようとしている。再生可能エネルギーの安価な地域から水素を輸入もしくは供給するということだ。2020年 年間80万トンの水素需要は2050年には年間、2000万トンとなるといっている。
天然ガスについては欧州で最大のガス田、世界では10番目の大きさ、である。地盤沈下も多く、問題がたくさんおきているらしい。採掘を停止し、通常オペレーションを停止することとなっている。グローニンゲンでは、ガス田がとまるかわり、水素の一大拠点になろうとしている。グリーン水素のヴァリューチェーンを構築しようとしている。
アムステルダムでは、鉄鋼、食品、エネルギー産業があるが、アムステルダムのける水素の用途開発、天然ガスを使わない産業を構築しようとしている。洋上風力から水素を電解でつくり、供給しようとしている。
ゼーラントでは、1GWの大規模グリーン水素の産業利用、パイプラインの接続をしようとしている。2030年までに1GWの水電解施設を作ろうとしている。
これらの情報、大変役にたった。脱炭素の在り方、考えさせらる話であった。
オランダは日本との水素開発における協力に対してラブコール、連携を推進しているのだ。
#オランダ 水素
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