2022年3月1日火曜日

読書)いい努力 山梨広一 

 マッキンゼーに25年務めた著者がそこで得たノウハウから努力のなかにも良い努力と悪い努力があるという。仕事の仕方、フォーカスの仕方、には良いものと悪いものがある。一番悪いのは時間をかければどうにかなるという考え方、これはだめ

行動は常に成果を考え、そこから逆算して考えないといけない。

また、仕事、打ち合わせのうえで、何でも資料を作るのも良い努力ではない。手ぶらで話をする、そのうえで、上司から何がフォーカスポイントなのか、十分引き出してから資料を作るなど資料を前提にした仕事の仕方はだめだ。

また、効率主義が過ぎるのもよくない。効率を急ぎすぎて、効率化することが目的化すると、本来の目的が達成できないこともある。これは本末転倒である。また、ものごとはフロントローディングで考えることが大事だ。前半に考え、共有は早めにして、面倒な事実は先に片づけていくことが大事だ。

仕事におけるフィジカルの強さ、という考え方は面白い。6時に帰る、7時に帰る、若いころから集中力を高めた働き方を癖付けていくことが大事だ。

また、時間管理は大事である。マッキンゼーには一見無駄なことに時間を使う、それによりありゆる情報を集めている人財、複数の趣味を持ち、120%没頭する、それが大胆な発想となる。一見無駄なことをすることにより、成果もでる。考える時間、が大事。手と足を動かすことが必要。思考の活性化が大事。変わり映えのないスケジュールではだめ。いろいろな行動、緊張感で、外向きの行動を増やすことにより、思考の広がりを作ることが大事だ。思考のスピードをあげることで、スピードの速さが身につく。

また、協力を得られることにより、努力のレバレッジを獲得するという考え方が大事だ。

また、ROUITNEという考え方でパターン化しないこと。前年こうだったからという固定概念を持たないこと。そしてコントロールできることからかえていくこと、。逆に変えられないことに時間を使わないこと。が大事。

そしてHIDDEN AGENDAを持たず、捨てるべきものは早く捨てること、

常にレバレッジをきかせ、レバレッジに使ってもらうこと、それが大事。声をかけやすい状態を保つこと。

仕事には過去、現在、未来を繋げて考えているか。現在がつらくても将来のための投資と考えられるか。常に大きなクライアントを2社もち、4つのプロジェクトを満足いくレベルでリードし、将来のことを考えて、未来の意識を持つ。マッキンゼーにいたときの著者の先輩はそういったポートフォリオを考えていたようだ。

また、チームをつくり、チーム全体で努力をし、チーム全体でのアウトプットを上げていくことを考えていくことも大事だ。


いい努力は時間ではなく、質である。否定からはいってはいけない、上から目線ではなく、否定からはいらず、相手をポジティブにできるスタンスを持ちたい。


#山梨広一


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