日本は失われた30年ともいうが、日本経済は停滞している。アメリカの産学官が日本の経営技術をコンセプト化した。リレーショナル・ビュー、創発的戦略、制約条件の理論、コンカレントエンジニアリング、ダイナミックケイパビリティ理論などは具体的な経営技術を抽象化し、論理モデルとして作り直している。日本はアメリカのコンセプト化のうまさ、世界から優れた経営技術を取り入れるハングリーさを学ぶべきだと思う。
現在は世界中の企業や研究者が優れた経営技術を世界中で探し求める経営技術をめぐるグローバル競争時代である。抽象化、論理モデル化により、経営技術を特定の文脈から独立したコンセプトとし、現場本来の強みも生かしながら、とりいれていくことで企業に新たなる事業機会を生み出すべきだ。
日本人が得意としてきた阿吽の呼吸や根回しなどに依存しすぎることなく、抽象化、論理モデルの組織能力を高めるべきだ。
また、重要なのは日本は経営技術のコンセプト化で負けだだけではなく、日本の経営技術を信じる力でも負けている。あのアマゾンも日本のカイゼンをとりいれている。日本独自の経営技術を捨てて、アメリカの経営技術の後追いをするのではなく、自らの強み、は極めることも忘れてはいけない。
日本のカイゼン、潜在的問題解決の連鎖をどこまで扱えるか、っそこには、組織設計が影響する。それをできるのは経営トップだ。つまり現場のカイゼンにも組織設計、全社マネジメントの視点が必要となる。
経営技術において、日本は抽象化、論理モデル化の力を使い、コンセプトとしてまとめることに弱さがあったのである。日本企業は阿吽の呼吸で緊密なすり合わせをしてきた。その対極にある抽象化、論理モデル化を相対的に苦手としてきたのである。抽象化、論理モデル化により、コンセプト提案をし、その先には、大きな理論体系や学問領域ができる。日本には、経営一般を統一的に論じる論理を、日本の経営技術に基づいて構築、発信できる潜在的可能性がある。ある産業や業界の成長率が高ければそこでの競争状況は流動的になる。李^ダーたる雨理kあの位置は今後変わるかもしれない。それがゆえ、日本にもまだ逆転できる可能性はあるのだ。こすいて日本が経営技術の逆輸入的状況を脱し、世界を席巻する、つまり「日本式経営の逆襲」の可能性もあるわけだ
#日本式経営の逆襲 岩尾俊兵
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