2022年2月27日日曜日

読書)インテルの製品開発を支えるSFプロトタイピング  ブライアンデイビッド ジョンソン

 SFプロトタイピングという手法は、企業が新製品や新事業を開発する際に空想と現実、技術と人間を結び付けながら、小説などの形で仮説構築し、今あるものから今ないものへの発想を飛躍させる手法で、非常にSFチックな手法。これを提唱した元インテルの未来研究者である著者が書いた本。SF作家は、テクノロジー、科学、遺伝子工学、医療、ロケットなど確かに、多くの知見を持っていると感じることが多い。未来は相当な知識をもっていないと想像することが難しい。企業が持つ実現可能なテクノロジーをSF作家と共有をし、物語を作ることにより、SF作家の想像力により、実現可能なテクノロジーが未来社会にどのようなインパクトを与えていくのか、実証してくことができるというものだ。これを読んだわたしはインテルという会社はすごいとおもった。未来研究者、フューチャリストという肩書は日本の会社にはない。現在の技術もしくは近い将来実現可能な技術から10年後の未来を描き、ポジティブな面とネガティブな面両方をモデル化する。そしてそのネガティブな要素はどうしたら最小化されるのかを議論していくという。

日本にはもともとSF作家が多かった。日本のアニメーションも鉄腕アトムなどのように想像力が豊だ。こうした日本のSF作家をもっとうまく活用し、未来に対する想像力を増大していくことが今の日本に求められているのではないだろうか

#インテルの製品開発を支えるSFプロトタイピング

#ブライアンデイビッド ジョンソン





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