2022年2月20日日曜日

読書)スタンフォード式 生き抜く力 星友哲

 この本は非常に面白かった、シリコンバレーの人財がどうして成功する確率が高いのかがわかるような気がした。EMPATHYする力が大事だということに特に共感をしたのである。シリコンバレーでは相手を押しのけて成功していると思いきやそうではない。成功しているひとほど、相手に共感をする力が強い。相手に共感をする力が強いということは、相手に共感される力も強いということになる。相手のためになることをするということにより、はじめて共感を得ることができる。そいうした人間がはじめて幸せな人生を得ることができる。また、コミュニケーションの力も非常に重要なのである。人格対立に決してしまうのではなく、相手との意見の違いを尊重し、冷静に意見を交換できる力が必要だ。論理的な視点を持ち、建設的な対話をすること、それがとても大事だと思った。

また、論点整理、相手がいったことをリフレーズ、異なる意見を取り上げること、そのことにより異なる意見を尊重することも大事。

相手を理論でねじ伏せるのはだめ。スープの話が面白かった。特売日にバイト先で筆者は、10個買ったら特売ということに先週の5個、とあわせて、今週5個かうから値引きしてくれ、という常連客に正論で返し喧嘩腰になった筆者に対して店長は今週の5個とっておいて、来週5個買っていただき値引きしますよと返したという。正論、ルールに終始するのではなく、相手の立場も考え、ルールだけを言うのではなく、相手の感情を気遣い、逆に来週分まで売ってしまった店長は確かに見事。本当にわかりにくいルールと、相手の立場にもたっている。


著者は東京大学を理系から文系に転換し、哲学で論文を出し、その後アメリカに留学したという変わった経歴。それが故に、順風満帆で学者になった人と違う奥の深さを感じだ。

#スタンフォード式 生き抜く力


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