現役の脳科学者である著者、しかも30代と若い科学者、医学者が語る脳の神秘、大変興味深い本であった。海馬の働き、側頭葉の役割、それらが記憶にどのように働いているか、そして、記憶力は年齢を重ねるごとに衰えるという常識を覆す、驚きの事実、ロンドンのタクシードライバーは、海馬が大きくなっている、しかも経験が長い、つまり年齢がたかくても海馬がより大きくなっている、という事実は驚きと希望を感じさせた。シナプスは脳細胞間のつながりであり、脳細胞が死滅しても新しいシナプスが構築されていくことで、人は記憶力をたかめられる。LTPやシナプス可塑性などの最新理論を語るとともに脳に関する神秘をやさしく解説してくれている。本当に良い本だし、人は努力をすることにより、脳を鍛え記憶力を高めることができることを明らかにしている、希望の本だった。
＃記憶力を強くする
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