2022年2月16日水曜日

読書)大前研一 稼ぐ力

 稼ぐ力はとても重要。日本の終身雇用のなかでは自分の仕事を再定義することが少ない。マッキンゼーの人財育成述など筆者の経験から、日本のビジネスマンが自らのスキルを再定義することの重要性をとく。とくにマッキンゼーがどうやって人を先行しているのか、500人以上の雇用をしたが失敗は1人しかなかったというくだりも説得力あり。面接で何をきくにか、どう評価するのか、なかでも印象に残ったのが仕事を再定義するということ。我々は常に仕事の再定義をしていかなければならない。

日本の低生産性は仕事の定義ができていないことが問題である。仕事の生産性をあげるには仕事の定義をすること、それが仕事の切り出しを可能とする。定型業務、非定型業務の分別をして、外部に委託したほうがいい仕事はなるべく外に出せる形にすることが大事だ。世界の先進企業は、定型業務、非定型業務についても仕事の成果で給与を出している。クラウドソーシングはその発展形である。

日本のホワイトカラーは世界の潮流から取り残されている。結論が出ない会議が多い。担当者がわざわざ、説明する会議が多く、結論が出ない会議を繰り返している。会議を出ることで仕事をした気でいる。質問もしない、サラリーマンの予定の多くは無駄な会議、記憶に残っていない会議に多く参加している。会議は10分の1に減らせる、内部だけの会議は無駄だらけだ。

クラウドソーシングの会社、がインド、ロシア、ウクライナ、などにBPOをしている。欧米の先進企業では社内でやる必要のない企業は外に積極的に出している。

現在、日本企業では、ブルーカラー8割、ホワイトカラー2割ではなく、ホワイトカラーが8割という感じ。なぜならば、ホワイトカラーの業務は外だしができないからである。その結果、ブルーカラー的な定型業務をホワイトカラーが実施している。その結果、定型業務をやっている。解雇に対する制約を解き、仕事の成果がでないひとについては、解雇宣告できる仕組みにしないと日本の企業は世界で生き残れなくなる。


#稼ぐ力

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